『吸血鬼ボボラカ』(1945)
2007年12月13日 (木) | 編集 |
 『吸血鬼ボボラカ』は…第二次大戦中、経営難に陥ったRKOを救うべく、ヴァル・リュートンが手掛けたホラー作品の一つ。主演は、「フランケンシュタインの怪物」役でお馴染みの、ボリス・カーロフさんです♪

 まずは、簡単にストーリーから…
 舞台は…1910年代、バルカン戦争中のギリシア。フリーディス将軍(B. カーロフ)は、従軍記者のオリバー(マーク・クレイマー)とともに、亡き妻の墓参りのため、戦場にほど近い孤島を訪れます。そこで二人は、たまたま立ち寄ったアルブレヒト(ジェイソン・ロバーズJr.)の屋敷で歓迎を受け、一夜を明かすことになりました。ところが…翌朝になって、屋敷内で謎の疫病が発生…。将軍は、軍医ドラソス(エルンスト・ドリアン)の意見をもとに、感染の拡大を防ぐため、屋敷内の人々に島から出ることを禁止します。こうして、屋敷には…将軍、オリバー、ドラソス、アルブレヒトのほか、戦火を逃れて島に滞在中のイギリス領事アルバン(アラン・ネイピア)と病身の妻(キャスリーン・エメリー)、彼女の身の回りの世話をするシア(エレン・ドリュー)、そして迷信深い老婆キエーラ(ヘレーネ・ティミッヒ)の8人が取り残されることに…。やがて彼らの間でも次々と感染が広がり、人々が不安に陥る中、キエーラは、シアには悪霊がとり憑いていると言い出すのでした。初めはキエーラの話を一笑に付していた将軍でしたが…。

 孤島の屋敷内に閉じ込められるという、孤立無援の閉塞状態。しかも、いつ自分に疫病の魔の手が忍び寄って来るとも知れない恐怖。そんな極限状態にあって、神や悪霊といった目に見えないものを信じ、打開策を見出そうとする人々…。「見た物しか信じない」という将軍は、神に祈りを捧げるアルブレヒトらを侮蔑し、軍医の科学的な意見に従って、冷静に事態に対処しようと努めます。しかし、軍医の死をきっかけに、科学の敗北を悟った彼は、急速にキエーラの言葉に影響されていき、やがてシアに悪霊「ボボラカ」が宿っていると信じて疑わなくなります。カーロフ演じるフリーディス将軍は…もともと頑ななまでに職務に忠実で、根がマジメな人物。そういう人物だけに、思い込みがよほど激しいのか…一度信じ込んでしまうと、最早他人の意見などには一切耳を貸そうとしなくなり、いつしか疫病と悪霊という二つの見えない敵と格闘していくことになります。感染の拡大を防ぐことが自らの使命だと考える彼は、誰一人として島から逃げ出さないよう、一同を監視下に置き、屋敷という小さな閉ざされた空間内で、一種の「恐怖政治」を布いていきます。「フランケンシュタインの怪物」さながらのガタイの良さと、眼光鋭い眼差しで、屋敷内の面々を威圧するカーロフの存在感は、とにかくスゴイっす♪ ティム・バートンの『エド・ウッド』('94)では…ベラ・ルゴシに、「フランケンの役なんか、フガフガ言ってるだけでセリフもないんだから、あんなもん誰にだってできる! それに引き換え、ドラキュラは…」なんて、イヤミ(負け惜しみ!?)を言われていたカーロフ…。だけど、こうしてユニヴァーサル以降の作品を改めて観てみると、なかなかいい味出してる役者さんだったことがよくわかりますネェ…。

 将軍と老婆に散々「悪霊」呼ばわりされるシアは、やがてアルバン夫人の病状が日増しに悪化していくのは、自分に悪霊が憑いているせいではないか…と、思い悩み始めます。うら若き女性が自身の出自に苦悩する…というこのくだりは、同じRKOホラーの『キャット・ピープル』('42)を彷彿とさせる、ちょっと切ないシーンです…(>_<) でも、こちらのラストはハッピー・エンド…というのが救いでしょうか。

 RKOのホラーは、残酷描写が控えめだったこの時代のホラーの中にあっても、さらに大人しめで雰囲気重視の「文芸ホラー」的な性格のものがほとんど。それだけに、グロい描写にも感覚が麻痺している現代人の目には、かなり退屈で物足りなく映ってしまうハズ…。しかも、この作品…実は悪霊も吸血鬼も、一切出てこないんですよねぇ…。ネタバレになってしまいますが…悪霊というのは、思い込みが生んだ単なる妄想で…(苦笑)。でも、いるはずのない悪霊の存在を最後まで信じた挙句、「悪霊をこの目で見た」と確信しながら死んでいく将軍と老婆は、彼らなりに幸せな末路を迎えたのかなぁ…なんて考えさせられてしまう、いかにもRKOらしい奥の深いラストはさすがと言えますネ。死屍累々の戦場だとか、死体の山を載せた荷車だとか…重苦しい描写も、実に良いデス♪

 …にしても、このシリーズ…何とか\1,500ぐらいで出せなかったもんでしょうかねぇ、I○Cさんっ(・◇・)/

吸血鬼ボボラカ

■吸血鬼ボボラカ (ISLE OF THE DEAD)
・1945年/アメリカ
・監督: マーク・ロブソン
・製作: ヴァル・リュートン
・脚本: アーデル・レイ
・キャスト: ボリス・カーロフ、マーク・クレイマー、エレン・ドリュー、ジェイソン・ロバーズJr.ほか

テーマ:映画感想
ジャンル:映画
 『吸血鬼ノスフェラートゥ 恐怖の交響曲: クリティカル・エディション』
2007年12月05日 (水) | 編集 |
 先月、紀伊國屋さんから国内盤がリリースされた『吸血鬼ノスフェラトゥ』('22)の「クリティカル・エディション」を、ようやくゲットしましたっ♪

Eastern Gothic

 あっ、間違えた…。なんか似てるし…(^-^;)
 ↓本物はこっちでした♪(←わざとらしーぞ)

 吸血鬼ノスフェラートゥ クリティカル・エディション

 今回リリースされたDVDは…05〜06年に、スペインのルシアノ・ベリアトゥア(『ファウスト』の復元でも有名な方)が、F. W. ムルナウ財団の依頼を受けて復元したもの。本編冒頭の解説によりますと…この復元版は、シネマテーク・フランセーズ所蔵の22年版フランス語字幕付き染色プリントをもとに、チェコへの輸出用プリントから作成された39年のプリント(ベルリン/コブレンツのブンデスアルヒーフ=フィルムアルヒーフ所蔵)と、『深夜12時』として30年代に公開されたプリント(シネマテーク・フランセーズ所蔵)とを使って、欠落した部分を補って完成させたものなんだそうです。また、中間字幕は、もちろんオリジナルのドイツ語で、欠けている部分についても、オリジナルの字体をもとにしっかり復元されています。しかも、ハンス・エルトマン作曲のオリジナル・スコアも再現されている(ベルント・ヘラー指揮/ザールブリュッケン放送交響楽団)…というこだわりようで、まさに「決定版」とも言うべきものです。

 とにかく凄まじくクリアーで、素晴らしい画質です。そもそも比較対象にしてはいけないのでしょうが…I○C盤やパブリック・ドメインの廉価盤あたりを見慣れている目からすると…これはもう、まったく別物の映画ですねぇ。顔の表情や目の動きはもちろん、、ドアの木目だとか、建物の外壁の質感だとか、衣装のシワだとか…そんな細かいところまで、しっかりと確認できるクォリティです。契約書を食い入るように読んでるオルロック伯爵の目つきが、こんなにも恐ろしげだったとは…(>_<) 紀伊國屋さんの「クリティカル・エディション」は、どれもこれもお高くて、貧乏人の私にはなかなか手が出ないのですが…これほどまでに画質が良いと、さすがに文句のつけようがありません。正直、\500程度で手に入る廉価盤ならともかく、I○C盤を買うぐらいなら、多少高くても「クリティカル〜」のほうをオススメしますネ。まぁ、I○C盤のほうには、T○UTAYAでレンタルして気軽に見ることができる…という良さがあるので、一概にダメだとも言えないのですが…。

 ところで、最近の修復版DVDとしては、アメリカのキノ・ビデオから02年にリリースされた、95年のボローニャ版というのがあるそうですが(これまでの本作の復元については、こちらを参照)…残念ながら、私は未見です。そのため、両者の画質を比較することはできないのですが…クライテリオンのフォーラムを覗いてみると…今回のヴァージョンのキャプ画が公開されるなり、「早くキノ盤を焼き捨てたい」なんて発言も飛び出しているぐらいですから、やはりそれなりの差があるのかもしれません。もっともキノ盤(ボローニャ版)のほうは、中間字幕が英語で、音楽も当然オリジナルではないそうですので…細かい部分にまでこだわれば、やはり今回のDVDこそが「決定版」だと言ってよいのだと思います。

 子供の頃に佐藤有文先生の本を読んで以来、私にとってすっかりトラウマになってしまったオルロック伯爵…。まさかこの歳になって、こんなにも鮮明な映像でその姿を拝むことができようとは…夢にも思っていませんでした。もう紀伊國屋さんには、足を向けて寝られませんっ!!(・◇・)/

テーマ:DVD
ジャンル:映画
 YBO2 『DOGLAMAGLA』(1987)
2007年11月29日 (木) | 編集 |
 YBO2の1stEP('86)収録の2曲(「DOGLAMAGLA」、「URAL」)に、ライヴ・テイクの2曲(「TO BE」、「HEAVY WATERS」)と「DOGLA〜」のリミックス・ヴァージョンを追加した、豪華仕様の(!?)ピクチャー盤です♪ つーか…こんなデザインのピクチャー・レコード、作るなヨ…(・◇・;)/

 A面のデザインは…7"EPとしてリリースされたものと同じ、女の人がアインシュタインみたいに(!?)、「べぇ〜」って舌を出してる顔。これは…江戸川乱歩や夢野久作といった探偵小説家を次々と輩出した雑誌、『新青年』(博文館)の表紙を流用したものなんだとか。

 で、B面のほうなんですが…これが、何だかスゴイことに…(^-^;)

DOGLAMAGLA

 「白塗りメイク」の北村さんを初め…パフォーマンス色が強くて、まだ混沌としていた頃のYBO2の写真が、これまた混沌と無造作に散りばめられております。

DOGLAMAGLA

 あっ、そう言えば…こんなメンバーもいましたっけネ♪(←ウソつけ)

 肝心の曲のほうは…まずA面(45回転)に、「DOGLA〜」のリミックス・ヴァージョン。B-4のオリジナルに比べると、音質が良くなっているぶん、かなり聴きやすくはなっています。ただ、その分NULLさんが発するノイズの音が今一つ控えめな感じがして、オリジナルを聴きなれた耳には、少々物足りないかなぁ…という印象も。ちなみに、歌詞のほうは…夢野久作の『ドグラ・マグラ』のうち、「キチガイ地獄外道祭文」の一部を、順序を変えたり、適宜省略したり、改変したりして、「大々的に無断使用した」(かつてSSEのサイトに掲載されていた解説文より)もの。この「DOGLA〜」は…初期YBO2の黄金時代(!?)を象徴する曲の一つだけに、私も一時期は結構な頻度で聴いておりました。それだけに…「外道祭文〜キ○ガイ地獄ぅ〜♪ さても地獄をどこぞと問えばぁ〜裟婆というのがここいらあたりじゃ〜♪」なんて具合に…今でもスラスラと空で歌えちゃいますヨ♪(←自慢することなのか!?)

 片やB面(33回転)のライヴ・テイク2曲(これのみ、ギターは河本さん)から「URAL」という流れは、『ALIENATION』('86)とまったく同じ。「TO BE」、「HEAVY〜」ともに、残念ながら雑音が耳障りで聴きづらいのですが…「HEAVY〜」の後に、間髪入れずに「URAL」のイントロが始まるところなんかは、やっぱり最高っす♪ この「URAL」は、もともと7" EPで「DOGLA〜」とカップリングされていたヴァージョンですが…『ALIENATION』収録のものに比べて、どこまでもどこまでも、底なしに沈んでいくような、沈鬱で絶望的な感じが素晴らしいです。これと比べてしまうと…『ALIENATION』の「URAL」は、なんだか明朗快活な印象すら覚えてしまうんですよねぇ…。まぁ、何だかんだ言って、どっちも好きですが。

■YBO2 『DOGLAMAGLA 』
(TRANS RECORDS/TRANS-20/1987年/現在廃盤)

DOGLAMAGLA

[SIDE A]
1: DOGLAMAGLA (Remixed)

[SIDE B]
1: TO BE (Live Track at 18th JAN '87)
2: HEAVY WATERS (Live Track at 18th JAN '87)
3: URAL (Original Single Version)
4: DOGLAMAGLA (Original Single Version)

テーマ:本日のCD・レコード
ジャンル:音楽
 『ポゼッション』(1981)
2007年11月17日 (土) | 編集 |
 ホラー映画を紹介した本なんかで、必ずと言っていいぐらい、「カルト・ホラー」的な扱いで取り上げられている『ポゼッション』。だけど、監督さんは…決してホラーのつもりで撮ってるわけじゃない『ポゼッション』。それでも、やっぱり…イザベル・アジャーニの狂いっぷりが、どう見てもホラー以外の何物でもない『ポゼッション』。でもでも…コレって、81年度のカンヌ映画祭で、パルム・ドール候補にもなった、由緒正しき芸術作品なんですヨ♪

 まずは、簡単にストーリーから…
 長期の出張から戻った夫の愛情に疑問を抱き始めたアンナ(I. アジャーニ)は、やがて家を空けがちになり、突然夫に別れ話を切り出します。彼女の豹変した態度に狼狽した夫のマルク(サム・ニール)は、ハインリッヒ(ハインツ・ベネント)という愛人の存在を突き止め、彼の部屋を訪ねるのですが、そこに彼女の姿はありません。幼い息子の様子を見に、不意に姿を見せるものの…まるで何かにとり憑かれたかのように、意味不明な言葉を口走り、日ごとに人格が崩壊していくアンナ…。第三の男の存在を確信したマルクは、意を決して彼女の暮らすアパートへと踏み込んでいくのですが…そこで彼は、想像を絶する光景を目の当たりにするのでした…。

 主演のI. アジャーニの演技が、とにかく凄まじすぎます…(*_*) カッと目を見開いて、ヒステリックに罵り、わめき散らし、笑い、泣き叫ぶ…。初めのうちは、旦那のS. ニールのほうが明らかにイカレ具合は上なんですが(ダミアン・ソーンの本領発揮か!?)…壮絶な夫婦喧嘩で平手打ちを何発もくらったあたりから、アジャーニの壊れっぷりが半端ではなくなってきます。

 口からダラダラと血を流しながら、放心状態で通りを歩いてみたり…電動のフードナイフでいきなり自分の首を切りつけて、血まみれになってみたり…。果ては、地下鉄の駅の通路で、突然買い物袋の中身をぶち撒け、髪をふり乱してキ○ガイ踊りを踊ったかと思うと、のたうち回って悶え苦しんだ挙句、座り込んでゲロだの血だの吐く始末…(^-^;) おまけに、部屋を探りに来た探偵の首を、割れたワイン・ボトルでグサグサやるわ、探偵の死体をバラバラにして冷蔵庫にしまい込むわ(首はスイカのつもりか!?)…と、サイコ・キラーっぷりも堂に入ってます。…かと思うと…瀕死の旦那に、「恋人を見せに来たの♪」と微笑みかける際の、生き生きと澄み切った瞳の何と美しいことか…。このなりふり構わぬブッ飛んだ演技の甲斐あって…アジャーニは、この年のカンヌで、見事最優秀主演女優賞に輝いております♪

 このキ○ガイ夫婦の壮絶な罵り合いを、執拗なまでに寄りまくって捉えるカメラ・ワークも、かなり異様…(*_*) ごく至近距離からのショット、しかも長回しで、二人の剥き出しの感情をこれほどまでに生々しく映し出そうとする監督さんの執念深さには、何やら空恐ろしいものを感じます。あと、会議室のシーンでは、カメラが被写体の周りをゆっくりと遠巻きに周回していたりするんですが…あれ、すっごく気持ち悪いカメラ・ワークです…。話してる内容がまったく意味不明なだけに、余計にそう感じるのかもしれませんけど…。

 アジャーニの壮絶な演技ばかりに注目が集まってしまう本作ですが…ズラウスキー監督としては、実はこの作品で、祖国ポーランドの悲劇的な歴史を象徴的に描こうとしていた…とも言われているんだとか。まぁ、そう言われてみれば…アパートのすぐ目の前にベルリンの壁が迫っていたり、ラストではけたたましい空襲警報と爆撃音が鳴り響いていたり…と、確かに東西冷戦や戦争を暗示するようなシーンがあったりします。だんだんと正気を失っていくアンナが、「自分の中には善と悪の姉妹がいる」だの、「悪が善を追い出した」だのと口走ったりするあたりも、対立する二つの世界を比喩的に表しているのかもしれません。また、アンナと学校の先生、マルクとアンナの「恋人」が、それぞれ瓜二つ…という設定も、おそらくそのあたりに関係しているのでしょう。

 この作品の時代背景を考えてみると…折りしもデタントが終焉を迎えて、東西の対立がジワジワと再燃し始めていた時期(「新冷戦」)。ポーランド国内でも、「連帯」が結成され、これを弾圧しようとする政府が全土に戒厳令を布いて、対立が先鋭化していきます。共産党政権によって祖国を追われた経験をもつズラウスキーとしては、暗雲立ち込める当時の世界情勢を前にして、彼なりのメッセージを伝えたい…という思いがきっとあったのでしょう。あるいは、18世紀以降、大国に翻弄され、国土を蹂躙され続けてきた祖国の歴史を描きたかったのかもしれません。でも…あまりにも抽象的すぎるこの作品で、そうした目的が十分に果たせたか…となると、少々疑問です。ピンクの靴下の男とその仲間たち。彼らがマルクに依頼した仕事は、一体何だったのか。荊の冠を被ったキリスト像。その前で、言葉を失った人(あるいは、赤ん坊!?)のように泣くアンナ。マルクが子供の頃に死を看取ったという老犬の話…。こうした暗喩に込められているであろうメッセージも、さすがにアジャーニの演技だとか、グロテスクな怪物とアンナが交わるシーンだとかの強烈なインパクトの前では、ちょっと影が薄くて伝わりにくい印象です。まぁ、いろいろと解釈の余地はあって、それを考えていくのが、こうした抽象的な作品の愉しみ方なんでしょうけど…そんな精神的な余力が残らないくらい、観た後にとてつもない疲労感に襲われる作品なんですよねぇ…。

 残念ながら、DVDは現在廃盤になってしまっているようですが…T○UTAYAでも、お店によっては置いてあったりするようです(たぶん「ホラー」じゃなくって、「ドラマ」のコーナーです)。あっ、最近は同じ邦題で、まったく違う作品がリリースされているので、だまされないように注意しましょう!! (・◇・)/

ポゼッション

■ポゼッション (POSSESSION)
・1981年/フランス・西ドイツ
・監督・脚本: アンジェイ・ズラウスキー
・製作: マリー=ロール・レール
・キャスト: イザベル・アジャーニ、サム・ニール、ハインツ・ベネントほか

テーマ:映画感想
ジャンル:映画
 KING CRIMSON 『LIZARD』(1970)
2007年11月11日 (日) | 編集 |
 キング・クリムゾンの3rdアルバム、『リザード』です♪ 当時のメンバーは…ロバート・フリップ(G、Mtn)、ゴードン・ハスケル(B、Vo)、アンディ・マカロック(Dr)、メル・コリンズ(Sax、Fl)。また、ゲスト・ミュージシャンとして、イエスのジョン・アンダーソン(Vo)、キース・ティペット(P)、マーク・チャリグ(Cornet)、ニック・エヴァンス(Tb)、ロビン・ミラー(Oboe)が参加しています。あっ、作詞担当は…もちろんピート・シンフィールドさんですネ。

 個人的には…『アイランズ』と並んで、以前はほとんど聴くことのなかったアルバム…。ウェットン、ブラッフォード加入後のクリムゾンが一番好きな私にとっては、この作品の趣はかなり「異質」に感じられましたし、何よりハスケルさんのヴォーカルが…生理的にちょっと苦手なんですよねぇ…。

 …というワケで、アナログ盤時代の旧A面の曲は、ことごとく苦手です…(×_×;) まず1曲目の「サーカス」…何となくねちっこい感じのドラムスとか、アコギやメロトロン(シンセ!?)の音色、コリンズのサックス・ソロなんかは、最高に美しいんですが…ヴォーカルが…。続く「インドア・ゲーム」は…管楽器によるチョッピリ脱力系(!?)イントロが、なんだか楽しいです。なのに…最後のハスケルさんの笑い声が…(*_*) しかも、笑い声、長く引っ張りすぎです…。これはちょっとトラウマかも…。お口直しの3曲目…かと思いきや、「ハッピー・ファミリー」も、ハスケルさんのヴォーカルが過度にエフェクト処理してあるせいか、前の2曲以上にキツイっす…。でも、縦横無尽に打ち鳴らされるティペットのピアノと、管楽器との壮絶なインプロ大会に突入する後半は、かなり好きかも。そして、アヴァンギャルドな曲が続いた旧A面のラストを、リリカルなムードで締めくくる「水の精」。ハスケルさんのヴォーカルは他の3曲ほど聞きづらくはないのですが、先入観で聴いてしまうせいか…う〜ん、どうしてもしっくり耳に馴染みません。この曲は、フルートの美しい音色がすべて…といった感じでしょうか。

 旧B面のすべてを占める表題曲「リザード」は、トータル23分強にもおよぶ4部構成の組曲。冒頭の「ルパート王子のめざめ」は、J. アンダーソンの繊細で囁くようなヴォーカルが良いです。メロトロンの美しい音色をバックに、ドラマチックな盛り上がり方を見せる終盤には、思わずカタルシスを覚えてしまうほど…。続く「ピーコック物語のボレロ」は…ただひたすら苦行のごとく正確に刻まれるボレロのリズムの上を、初めは3本の管楽器が交替でソロをとり、やがてピアノを交えてのインプロ大会に突入していきます。3曲目の「戦場のガラスの涙」は、それ自体が3部構成の曲。最初の「夜明けの歌」で、再びハスケルさん登場♪ 次の「最後の戦い」は、メロトロンとドラムスと管楽器が入り乱れて激しさを増していく後半部がたまりません…(=^ェ^=) 「ルパート王子の嘆き」は…どんよりと澱んだ重い空気の中を、フリップのテンション抑え気味なギター・ソロがゆったりと流れていきます。そして、組曲の最後を飾る「ビッグ・トップ」。ここまで大仰な組曲にしておいて、なんでこの曲でフィナーレになるのか…ちょっと謎…。フィナーレの曲というより、コーダみたいな感じでしょうか。

 …というワケで、ハスケルさん…決してキライというわけではない(生理的にちょっと苦手なだけですっ!)ので…頑張って24回聴いて、打ちのめされたいと思いマス♪(・◇・)/

■KING CRIMSON 『LIZARD』
(オリジナル・リリース: 1970年)

リザード

1: Cirkus including Entry of the Chameleons
  (サーカス/インクルーディング: カメレオンの参上)
2: Indoor Games
3: Happy Family
4: Lady of the Dancing Water (水の精)
5: Lizard
 (1)Prince Rupert Awakes (ルパート王子のめざめ)
 (2)Bolero - The Peacock's Tale (ピーコック物語のボレロ)
 (3)The Battle of Glass Tears (戦場のガラスの涙)
  including
  (i)Dawn Song (夜明けの歌)
  (ii)Last Skirmish (最後の戦い)
  (iii)Prince Rupert's Lament (ルパート王子の嘆き)
 (4)Big Top

テーマ:洋楽
ジャンル:音楽